令和6年3月2日(土)11:00から、佐賀市柳町1-16 八坂神社境内において、
「第20回 春のじゅんゆう文芸賞 表彰式」が行われました。
春のじゅんゆう文芸賞は、情緒豊かなまちづくりを目指す循誘校区が、春をメインテーマにした俳句・川柳・一行詩の作品を、広く佐賀市民の皆様から募集するものです。
応募いただいた作品すべてを、手作りの短冊にして「佐賀城下ひなまつり」の期間中、会場周辺のまちなみに飾られ、循誘の春を彩ります。
【受賞作品】
俳句
【小学生・中学生の部】
- 天賞 ひな人形 父といっしょに 組み立てる 真島 翔泰
(選者より)三月の桃の節句では女の子の成長や健康を願ってお雛様を飾る。一年ぶりに箱から出すとき、父親が手伝ってくれるうれしさが伝わってくる。仲睦まじい家族の様子が伝わってくる句。 - 地賞 風そよぐ 桜並木に 僕達が 江崎 明徳
- 人賞 入学式 新たなはねを のばすとき 河島 みずほ
- 入選
- たんぽぽが 野原の風に ふかれてく 笹部 桜花
- 花畑 モンシロチョウが とんでいる 溝口 利空
- 祖母の庭 ふと木を見ると 梅の花 中島 優月
- 桜咲く 新たな生活 始まりだ 野口 豪
- 新しい 出会いの予感 春の風 山本 泰斗
【一般(高校生以上)の部】
- 天賞 雛壇に 彩を重ねる 夕陽かな 小島 宗子
(選者より)雛壇には雛人形だけではなく、さまざまの調度品も飾られ、見る人の目を楽しませてくれる。それが夕日に映えていっそうきわだつ美しさとなった。雛人形は飾るだけで幸せな気分になる。 - 地賞 紙雛も 加へて居間の 賑はいぬ 岡 文子
- 人賞 春の匂い かすかに届く 校門前 平井 星那
- 入選
- 六百年 大地摑んで 楠若葉 佐々木 保恵
- 通学の 小さき石橋 水草生ふ 光野 遊季
- 産院の 門出に光る 春の雪 杉谷 登茂子
- 抱っこした 子の目に映る 春の空 松尾 直子
- この四月 君との距離が 遠くなる 小野 珠鈴
川柳
【小学生・中学生の部】
- 天賞 新しい 春とクラスが やって来た 栁川 鷲流
(選者より)新学期は新しいクラスになる。みんなで希望に満ちた学期を迎える。 - 地賞 新学年 あらたなクラス ドアを開け 副島 力哉
- 人賞 羽ばたこう それぞれの空 どこまでも 髙田 夢翔
- 入選
- チューリップ あざやかに咲く 春の花 井上 保奈美
- 桜さく 出会い楽しみ 新クラス 西岡 心縁佳
- サクラサク 高なる気持ち 新学期 原田 琉星
- 卒業式 今日で最後の 田んぼ道 松尾 咲良
- もも色の 風にさそわれ 走り出す 牧瀬 紗奈
【一般(高校生以上)の部】
- 天賞 春風に 背なで弾ける ランドセル 井手 裕幸
(選者より)大人から見るランドセルは元気いっぱいだ。この先が楽しみになる。 - 地賞 はる風に 優しく育て 循誘っ子 今田 真人
- 人賞 入学の 初孫眩し ランドセル 嘉村 正司
- 入選
- ひな祭り あふれる笑顔 佐賀城下 中村 松代
- 佐賀城下 散策をする 車椅子 内田 直美
- 春うらら 土手の草花 笑い出す 大坪 末美
- 手をにぎり ママと歩いた 通学路 金岡 薫
- 家族への 感謝を胸に 巣立ちゆく 井手 順子
一行詩
【小学生・中学生の部】
- 天賞 ホーホケキョ かなでる音色 春を呼ぶ 橋本 綸
(選者より)うぐいすの声が春を呼びよせてくれているのでしょうか。耳で感じる春ですね。 - 地賞 入学式 太陽照らす 子供達 ランドセルの色 個性あふれる 前田 菜摘奈
- 人賞 花ばたけ 色とりどりの キャンディボックス 樋口 柚花
- 入選
- てんとう虫 みんな出てきて 春告げる 野田 翔太朗
- おはなみに 来てみたけれど 残念だ 桜まだまだ準備中 松尾 莉音
- 春の朝 澄んだ空気に 混じる花の香 伊達 涼花
- 花見客 桜ふぶきに 包まれて はしゃぐ子どもは 花びらつかむ 小松 希紗
- 桜餅 ほおばりふくれる ピンクのほお 幼きいとこのベストシーン 杉山 莉子
【一般(高校生以上)の部】
- 天賞 雛を見て わくわくしていた 幼少期 今でも私に話しかけてきそう 林 瑛月
(選者より)幼いころを思い浮かべながらお雛様を眺めているのでしょう。大人になってもお雛様は特別。 - 地賞 恒例の 桜マラソン 古き友の 完走を祈る 高橋 正光
- 人賞 誇らしさに 少しのはにかみ 一年生 森 洋美
- 入選
- 児童らの声 公園に満ち 春を生む 枝永 一馬
- 桜の花 風に乗って ダンシング 木原 心美
- 新学期 緊張の肩に 桜寄り添う 正野 杏美
- お早ようと 新入学の子等が行く胸はずませ 踊るランドセル 藤井 誠
- 春の空 まばたき忘れる 桜模様 江口 実来
【選者の作品】
- 俳句
栗林 白霜(佐賀県俳人協会評議員) ひなまつり 子ども太鼓の 桴さばき - 川柳
西村 正紘(元佐賀番傘川柳会会長) 春風が 背中を押して くれている - 一行詩
井原 竹始(佐賀市立循誘小学校校長) 空見上げ 心安らぐ 春の雲 新たな決意 そっと固める