1月5日、中鶴地区で、中鶴地区の「ほんげんぎょう」が行われました。 コロナ禍の影響もあってか、三瀬村でこの行事を行っているのは,今年はこの地区だけのようです。
早朝から住民たちが、嘉瀬川のほとりに組み上げられたほんげんぎょうの小屋の周りに、三々五々に集まってきます。この小屋は、昨年12月に地区の若い男性有志で組み上げたものです。 → 「"ほんげんぎょう"の小屋作り」
昨年12月19日に組み上げられたほんげんぎょうの小屋は、冬の寒風にさらされて点火に最適の状態になっていました。
見る見るうちに炎が立ち昇り、ほんげんぎょうの小屋は、高く燃え上がった炎に包まれました。
赤く熱く燃え盛る炎にしばし見入るも、乾燥した小屋はあっという間に燃え尽きて、次の瞬間、ガラガラと崩れ落ち、住民からは「あ~」という喚声があがりました。 点火から15分位だったでしょうか。
火が治まったところで、にわかに椅子テーブルが並べられました。宴会の始まりです。
各家庭から持ち寄った料理や差し入れられた酒肴で、少しづつ話も盛り上がってきます。
熾火(おきび)になるのを待って、今日のメインの「猪」を準備。
待っている間に、焼きマシュマロを頬張る子供たち。
絶妙な焼きあがりで、とても美味でした。
この「ほんげんぎょう」、かつては三瀬村各地区で行われていた伝統行事ではありますが、子どもの火遊びで火災事件が発生した折にどの地区でも止めてしまっていたものを、昭和48年に池田地区で復活させてから、僅かな地区ではあるようですが今日まで続けられてきたもののようです。この日参加されていた方からは、地域のつながりを確かめあい、絆を強くする機会として、これからも続いて欲しいというお話を伺いました。