巨勢の史跡No.11《肥筑軌道高尾駅跡》

巨勢公民館

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巨勢地区には、大正時代末から昭和初期にかけて軌道(軽便鉄道)が、高尾駅を起点として犬尾駅や蓮池駅を経由し、千代田の崎村までの6.7kmを通っていました。大正6年(1917年)、真崎照郷などが発起人となり肥筑軌道株式会社を設立し工事に着手、第一次世界大戦で物価が上がり一時中断しましたが、大正11年(1922年)に再開し翌年に竣工、営業を開始しました。2両編成の車両に蒸気機関車がついていて、ヒョーッという汽笛を鳴らし走っていました。この軌道は福岡県の久留米まで延長される予定でしたが、第一次世界大戦後の不景気で経営困難となり昭和10年(1935年)頃廃止されました。

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