巨勢の史跡No.13《法専寺》

巨勢公民館

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宗派は浄土真宗本願寺派、山号は撫松山、本尊は阿弥陀如来です。開基は、戦国時代末期の龍造寺隆信の家臣で、牟田寄の豪族池田主馬(法名釋善教)です。主馬は、豊後・大友勢の襲来の際、敵軍多数を討ち取り、敵軍戸次式部大輔などの遺骸を、高尾の東一本松(現巨勢町道崎)に埋めました。これらの功により、主馬は隆信より「御自筆之御感状」と鑓を拝領しましたが、敵味方の菩提を弔うために出家し、法専寺を建立しました。戦国時代のものと思われる「天下一富多山城守」の銘がある鎧鏡が伝わっていたといわれていましたが、現在は残っていません。明治38年(1905年)に落雷で本堂が全焼し、現本堂は明治43年(1910年)に再建されています。

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