巨勢の史跡No.3《元忠寺跡と山王社跡》

巨勢公民館

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現在は私有地の竹藪ですが、江戸時代初期に天台宗の寺院が建立されました。本尊は不動明王、開基は如願上人です。当時は巨勢第一の寺であり、藩主の信仰も厚く、多くの参詣がありました。元忠寺の隣には山王社が建てられ、民衆の家内安全や五穀豊穣を祈るところでした。明治の神仏分離により、仁比山の山王社に合祀され、権現社が近くの私有地に移されました。明治時代、元忠寺には一時、御用扱い所が置かれ、地方行政の中心になったこともありましたが、のちに廃寺となってしまいました。現在、竹藪の中に住職の墓などが散在しています。

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