完全変態ホタルの一生をまなぶ/ふるさと講座(報告)

若楠公民館

若楠公民館

ことしのふるさと講座は、昨年に続き『多布施川』をテーマにしました。
講師は佐賀環境フォーラムの山口正吾さんです。

山口さんが長いサラリーマン生活に別れを告げたのが、2011年。
東日本大震災が起こった年でした。
エネルギー問題や自然環境への関心が、俄然高まったといいます。
そこから、雨水や太陽光発電を活用した庭造りをしたり、サイクリングのグループに入ったり、環境学習を行うボランティアをしたり。
平成28年からは佐賀大学と連携しながら、多布施川(ホタル川)の調査を行っています。
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講座では、ホタル川の水質や生物の調査結果とともに、ホタルの生態についても詳しく説明がありました。
ホタルの幼虫の餌はカワニナです。ホタルの幼虫は、貝の口にぴったりくっついて捕食するので、幼虫に丁度いい大きさのカワニナがいなければならない。幼虫は脱皮を繰り返しながら大きくなっていくので、いろんな大きさのカワニナがいることがホタル生息の条件だそう。


今回の講座には、嘉瀬町のホタル水路づくりプロジェクトチームの方も参加されました。
嘉瀬町でも昔はホタルが飛んでいたそうです。(30年、40年前でしょうか?)

若楠校区ではまる川の近くの水路で、数は少ないけれど今でもホタルが飛んでいるそうです。
他にも、ホタルは見ないけれどカワニナがたくさんいる川があるとの情報が講座の参加者から寄せられ、さっそく山口さんが調査に入ることに。

以前に比べると、下水道が整備されたおかげで川の環境はずいぶん良くなっているはずです。
若楠も嘉瀬町も、今後が楽しみですね。