佐賀市版「市民性をはぐくむ教育について」

 佐賀市民総ぐるみの子ども育成運動「子どもへのまなざし運動」は、平成20年度にスタートし、今年度で15年目を迎えています。
 「子どもへのまなざし運動」では、この運動を推進する上で大きな柱として、佐賀市版「市民性をはぐくむ教育」を提唱しています。

 佐賀市版「市民性」とは、「よりよい社会の実現のために、周りの人と積極的に関わろうとする意欲や行動力」のことです。また、「市民性がはぐくまれた人」のイメージとして、「身近な集団に進んで参加し、自分の役割と責任を自覚した言動をとることができる人」「ボランティア活動や地域活動に協力し、地域の一員としての役割を果たすことができる人」「地域社会の習慣や伝統文化の良さを知り、守り育てる行動をとることができる人」などとしています。そして、子どもたちの「市民性」を育むため、大人が子どもと関わる際の配慮点は下記のようなことです。

 ①子どもはやったことがないことはできないし、教えられていないことは分からない。このことを大人は理解
  
て、子どもに関わる。
 ②子どもたちができる活動「出番」を意図的にたくさん創り出して、その中でいろいろなことを体験させる。
 ③体験させる時に大事なことは、それぞれに「役割」を持って活動させる。
 ④どんな些細なことでも、子どもたちの思いやりのある行動や頑張っている姿には、「有り難う」「ご苦労さ
  ま」
「助かったよ」などの「称賛・承認」(褒め)の言葉かけをする場を設定する。

  (「市民性をはぐくむ教育」に繋がる行事:「北陵高校ボランティア活動」「東与賀中学干潟清掃」)
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 大人の言葉かけや関わり方で、子どもは心の状態が変わります。子どもに対して、「何でできないの」「だめだよ」など、叱責や否定的な言葉を使えば、子どもは「自分はだめなんだ」「何をやってもできないんだ」という気持ちになり、心を萎縮させ、何事にも消極的になりチャレンジすることができなくなります。
 逆に、子どもに温かなまなざしを向けて、「こうしたらできるよ」「だいじょうぶだよ」「気にしなくてもいいよ」「助かったよ」と、支持的な言葉をかければ、子どもの心は和み安定します。そして、活動に対する意欲を高め「自己有用感」「自己肯定感」を育むことができます。     
                      ※写真は、掲載許可を取っています。
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佐賀市教育委員会 教育部 社会教育課  子どもへのまなざし運動・若者支援推進室      
★子どもへのまなざし運動 推進中!★                        20221115103342-082233a68473c41f9e8040740a78a5048bac5e92.jpg