4月1日(土)、久保泉町帯隈山(おぶくまやま)山ろくで開催された「第29回えひめあやめまつり」の取材に行きました。「えひめあやめまつり」は3月31日(金)から4月9日(日)までの10日間開催され、多数の方が来場されたそうです。
(現地に咲いていたえひめあやめ えひめあやめ自生地・育成地の景観)
「えひめあやめ」は、山地のアカマツなどの林に生育する草丈15cm~20cmの紫色の花を咲かせる美しい多年生草本で、帯隈山の他に宮崎県小林市、広島県三原市など、全国で6か所に自生し、大正14年には国の天然記念物に指定されています。帯隈山の「えひめあやめ」は一時期10数株に減少しましたが、いろいろな方が長年地道な環境整備や植栽などの保全活動を続けて、たくさんの花を咲かせるようになりました。
私が取材をした日は、金泉中学校の生徒が「えひめあやめまつり」のスタッフとして参加していました。そして、受付をしたり、来場者に「えひめあやめ」の説明をしたり、自分の「出番」「役割」に一生懸命取り組んでいました。また、久保泉小学校4年生は、2013年より毎年、「えひめあやめ保全会」の指導を受けながら、「えひめあやめ」の植栽などの保全活動に取り組んでいます。
(中学生は自分の「出番」「役割」に一生懸命取り組んでいました)
子どもたちの健やかな成長を図り、地域の一員であるという自覚を深めるためには、学校と地域が連携して、行事や体験活動を行い、その中に子どもたちの「出番」「役割」を設けることが大切です。
子どもたちを地域に密着した行事や体験活動に参加させ、そこでの頑張りを大人が「承認」(称賛)することで、子どもたちは自分たちが住んでいる地域の特性や良さを知り、ふるさと(地域)に対する愛着や誇りを育むことができます。