「子どもへのまなざし運動」の「大人の行動指針」(集団の中で役割を与え、メンバーの一人ひとりが協力し、全員で達成感を味わえ、自己有用感に繋がるような活動を行う。)の文に「自己有用感」という言葉があります。
「自己有用感」は、集団(クラスなど)との関係で「誰かの役に立った。」「誰かに喜んでもらえた。」「誰かに感謝してもらえた。」という感情を持つことで、子どもの自信や社会性を育むためにとても重要な感情だと言われています。
例えば、「自分はクラスの中で一番足が速い。」という自信ではなく、「自分はクラスで一番足が速いと認められ、リレーの代表になりクラスに貢献できた。」という理由から生まれる自信です。
周りから認められた上で生まれる「自己有用感」は、子どもの自尊感情を高め、正しい自己肯定感を育みます。
(高木瀬公民館:夏休み子ども教室「工作」)
この感情を子どもに持たせるためには、周り(大人)からの承認や称賛が必要です。家庭や地域、学校で、子どもが活動できる「出番」や「役割」を意図的に創り出して体験させ、「頑張ったね。」「ありがとう。」「助かったよ。」などの承認や称賛の言葉をかけることが大切です。
子どもは、「自分の行為が大人に認められている」と受け止め、役に立った自分を嬉しく思い、次の活動への意欲を高めることができます。「出番」「役割」「承認(称賛)」の過程を繰り返すことで、子どもは、自信を深めるとともに集団の中で協調的に行動できるなどの社会性も身につけることができます。
(令和4年度推進大会:東与賀銭太鼓演奏「子どもたちの出番や役割」)
佐賀市教育委員会社会教育課 子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
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