令和6年1月28日(日)、北山東部小学校で子どもたちの健やかな成長とこの1年間の無病息災を願って「鬼火焚き」が行われました。「鬼火焚き」はもともと北山東部で行われていたそうですが、地域で行われなくなり、46年前に北山東部小学校の行事として復活し、現在まで伝統行事として学校と地域が協働して続けられています。
また、「鬼火焚き」に向けての「竹取り」(1月6日)「鬼火小屋作り」(1月13日)などの作業や準備は、保護者や職員、地域の方、子どもたちが力を合わせて一生懸命行ったそうです。
そして、「鬼火小屋」が完成した後、北山東部小学校の子どもたちは鬼火小屋の中でもちを焼いて食べたり、会話をしたり、鬼火小屋遊びを体験して楽しいひと時を過ごしたそうです。
(みぞれが降りしきる寒い中、「鬼火焚き」にはたくさんの方が参加されていました)
例年、子どもたちは運動場の鬼火小屋の所で、「書初め」で書いた今年の抱負を参加者の方に発表していましたが、当日は悪天候だったので、体育館で行いました。抱負の内容は「笑顔を咲かせる」「一期一会」「礼儀正しく」「力戦奮闘」などで、なぜその抱負の言葉を選んだか子どもたちは具体的に堂々と理由を述べていました。
その後、みぞれが降りしきる中、子どもたちは「書初め」を持って運動場に出て、「鬼火小屋」の周りに貼り付けました。そして、代表の子どもや校長先生が点火を行いました。「鬼火小屋」が燃え上がると、「書初め」の一部は煙とともに空に舞い上がっていきました。
(子どもたちは堂々と今年の抱負やその理由を述べました)
(代表の子どもや校長先生が点火し、「鬼火小屋」が燃え上がりました)
子どもたちの感想に「鬼火小屋がもえている時、『バチバチ ドンドン ガラピシャ バーン』と、大きな音がしたので恐かったです。だけど、北山東部小学校の伝統行事を味わえて良かったです。煙と抱負の書初めが煙といっしょに上に行くのを見ました。まるで、煙の舞い踊りのようでした。」「自分のもくひょうをきちんと言えたので良かったです。みんなのもくひょうの内ようがすごかったです。おとうさんやおかあさんたちが作ってくれたおもちがとてもおいしかったです。」「鬼火たきは、雨と雪で少しおくれたけど、代表者として鬼火小屋にきちんと点火できたのでよかったです。おいしいぜんざいとおもちを食べたので、体が温まりました。」などがありました。
北山東部小学校で行われた「鬼火焚き」は、子どもたちにとって地域に残る優れた伝統行事を体験する格好の機会となり、「地域社会の習慣や伝統文化の良さを知り、守り育てる行動ができる人」という、「佐賀市版市民性を育む教育」につながる有意義な実践活動だと思いました。
佐賀市教育委員会社会教育課
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
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