「子どもへのまなざし運動」の「大人の行動指針」(子どもたちの安全・安心を見守り健全育成を図るための具体的な大人の行動)の中に「自己有用感」という言葉があります。
①地域の行事等に子どもの「出番」「役割」の場を設け、「承認」することで、子どもの「自己有用感」を育む。(地域の役割)
②集団の中で「出番」「役割」を与え一人一人が協力し、「自己有用感」を育むような活動を行う。(学校等の役割)
「自己有用感」は子どもの自信と社会性を育むためにとても重要な感情です。また、「自己有用感」は集団との関係の中で、「誰かの役に立った」「誰かに感謝してもらえた」「誰かに喜んでもらえた。」という感情です。
この感情を子どもに持たせるためには、周り(大人)からの承認(褒め)が必要です。家庭や地域、学校で、子どもたちが活動できる「出番」や「役割」を意図的に創り出して体験させ、「頑張ったね。」「ありがとう。」「助かったよ。」などの「承認」(褒め)の言葉をかけることが大切です。
子どもは、「自分のとった行動が周りに認められている。集団の中で必要とされている。」と受け止め、役に立った自分を嬉しく思い、それが励みとなって次の活動への意欲を高めることができます。
「出番」「役割」「承認」(褒め)の過程を繰り返すことで、子どもは自信を深め「コミュニケーション能力」「協調性」などの社会性を高めることができます。また、「自分を価値のある存在として捉える」「自分に対して肯定的な評価を抱く」などの「自尊感情」も高めることができます。
佐賀市教育委員会 社会教育課
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室