佐賀市では、子どもを育む4つの場「家庭、地域、企業等、学校等」が連携し、社会全体で子どもを育む"子どもへのまなざし100%のまち"の実現をめざしています。
今回は、各校区で継続的に行われている、学校と地域が連携した取り組みを2つご紹介します。
1つ目は、嘉瀬小学校で行われている藍染体験活動です。
4月25日(金)、嘉瀬小学校では、6年生の藍染体験に向けて事前学習が行われました。
講師は、嘉瀬公民館にある藍染未来工房で活動する「藍・愛をつむぐ会」の城野さん。「藍・愛をつむぐ会」は、平成17年に発足され、藍を育て続けて20年になるとのこと。現在も月、火、木、金曜日に活動されています。
この日の学習会は、藍の栽培方法や嘉瀬町と藍染の歴史などを、DVDの教材で見たあとに、講師の城野さんに質問をして学びを深めるというものでした。
子ども達は、真剣に映像を見ながらメモを取り、藍の栽培方法や嘉瀬町と藍染の歴史を学んでいました。
質問コーナーでは、「あいあいの会(藍・愛をつむぐ会)ではどんなことを大切にしていますか?」「染める液体が緑に見えましたが、染まった後は青に見えた。どうやって青になるのですか?」というものから、「藍は食べられますか?」といったユニークな質問もありました。
これから畑に苗植えをして、9月に生葉染めをする予定とのことです。
こちらでも進捗をお伝えしたいと思います。
ちなみに質問のお答えですが、大切にしていることは、「嘉瀬に育った子どもたちが青藍の教え、藍を学ぶ意義を心に育ってくれればとの思いで活動を続けている」そうです。染液が緑なのに、染まった後青になるのは、「空気による化学反応」。そして藍は食べられるそうです!徳島県などで有名で、天ぷらなどにして食べられているとのこと。解熱や解毒効果などがあるそうで、私も一度食べてみたいと思いました。
2つ目は、川上校区で行われている「川上っ子お守り隊」の取り組みです。
4月28日(月)、川上小学校では川上小学校の全校生徒348人が体育館に集まり、「川上っ子お守り隊」の方々との対面式が行われました。「川上っ子お守り隊」は、平成27年にスタートし、今年で11年目になります。
この日は約50名いる「お守り隊」のうち、民生委員・児童委員などを含む19名の方々が出席されました。
村山校長先生は、「今年赴任してきましたが、校区が広くてびっくりした。また、通学時間中、学校前の狭い道も多くの車が通り、結構スピードも速いので、危ないなーと感じていた。それを守ってくれているのがお守り隊の方々。感謝してもしきれないほど、とてもありがたいと思いました。」と話し、子どもたちに向けて「お守り隊の方々にあいさつできていますか?感謝しましょうね。」と呼びかけていました。
その後、お守り隊の方々の自己紹介で「子どもたちが元気に挨拶してくれるので、癒されています。」「名前を覚えてください!怪しいおじさんと思わず、何かあれば声をかけてくださいね。」などと話され、なかには「先日スーパーで、男の子が手を振ってくれた。覚えていてくれたのだと、とても嬉しくなって手を振り返した。」というほほえましいエピソードを教えてくれた方もいました。
また、民生委員・児童委員の方々も「家の周りでいつもみんなのことを見守っています。」「みんなのことが大好きです。これからもみんなの元気、笑顔を見守りたい!」などと話されていました。ある方は、「川上校区の通学路は、狭い道路、人通りが少ない道路が多い。そこでみなさんにお願いがあります。①自分の身の安全を守ってください。②危険があれば防犯ブザーを鳴らしてください。すぐに駆け付けます。そして、③もっともっと元気に挨拶してほしいです。なぜなら、明るいあいさつが飛び交う地域は安全だというデータがあるからです。」と話され、本気で子ども達を守るんだという強い思いが感じられました。
児童代表は、「皆さんがいてくれるととても安心します。これからも笑顔であいさつするので、中学生になっても見守ってくれると嬉しいです。」と話し、お守り隊の方々は笑顔でうなずいていました。
校区の伝統や安全を守るため、それぞれの学校が地域の方々と連携して取り組んでいることがわかり、校区の温かみを感じるとともに、この取り組みが今後も次世代に受け継がれていくといいなと思いました。
佐賀市教育委員会社会教育課
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村
~できる人ができる時にできる範囲で~
★子どもへのまなざし運動 推進中!★