小学生が商売やってみた!循誘キッズマートに見る子どもたちの成長と地域のサポート

 今回は、夏に取材した地域行事の振り返りの配信です。
 8月10日(日)に循誘公民館で循誘キッズマートが開催されました。循誘キッズマートとは、校区内の小学生が自分たちで運営する会社を作り、販売体験活動を行うもので、今回は公民館の実証実験として循誘公民館からキャリア教育として実績がある特定非営利活動法人鳳雛塾に委託され、循誘まちづくり協議会、循誘小学校PTA、循誘校区青少年健全育成協議会、循誘校区子ども会連絡協議会の協力で実現しました。本物の商品を扱い、仕入れる商品の種類、数量、お金の計算や管理、利益の使い道までお店のことはなんでも自分たちで決めます。今回は小学校4年生~6年生の9名が参加し、事前準備から本番まで合わせて5日間活動がありました。私は前日準備と当日の様子を取材させていただきました。
 8月9日(土)、事前準備も大詰めで「いよいよ明日開店だー!」と最終確認が行われました。今回は2社に分かれて、いもあめとアイスを売る「おいしいいもあめアイス」と、パンとクッキーを売る「サクふわパンクッキー」が出店。商品の仕入れ先として循誘校区のお店が協力されていて、いもあめごとう、大丸進物店、レインボーハウス、嵜本ベーカリーなどの商品が並びます。手書きのポップやチラシなどを作成する子が多い中、1人パソコンを開いてチラシを作成する子がいました。話を聞くと、「パソコンの方が時間がかからないしイラストも使えるから」とのこと。すでに使いこなしている様子で驚きました。また、値札の裏(底の部分)に「完売」の文字を書く子が。こちらも話を聞くと、「上から紙を貼ったらもったいないから」と自分で考えたそうです。ほかにも商品のセールスポイントを考え、おいしそうな絵と一緒に手書きする子や、来てくれたお客さんにプレゼントしたいと折り紙でカレーライスを折る子など、それぞれに工夫を凝らしてお店が作られていく様子に見ている私もわくわくしました。

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 本番を想定して公民館の屋根付きテラスに机を並べ、流れや会計の練習をしてみると課題が見えてきました。いもあめとアイスは冷凍商品のため机に商品を並べられず、オペレーションが難しいことに気づきました。注文を取る、会計をする、商品を持ってくる...。地域の方にお客さんになってもらって何度か試してみましたが、なかなか上手くいきません。そこで地域の方々は、「みんなここにいたら、お客さんあっちにいる時どうする?」「役割分担をしたらいいんじゃない?」と、「あまり手出ししすぎないようにしないとね(小声)」と気を使いながらアドバイスされていました。全員がいいお店にしたいという思いがあるからこそ意見が割れて怒ったり泣いたりもあり、公民館の前田さんをはじめ、周りの大人がそれぞれに話を聞き、「みんなで頑張ろうよ」と背中を押す場面も見られました。最後はみんなまとまって「がんばるぞ、えい、えい、おー!」と気合いを入れて帰りました。

 本番当日、時折バケツを返したように激しい雨が降るあいにくの天気で、当初予定していたテラスから急遽室内での開催になりました。子どもたちは朝からレイアウトを変更し、再度流れを確認したりと忙しくしていました。そして11時の開店と同時にお客さんが続々と来店し、一時間弱ですべて売り切れました。PTAの方々も横について会計などのサポートをされていましたが、主役はあくまで子どもたち。チラシを持って呼び込みをしたり、来店したお客さんには目を見て笑顔で接客したりと、とても楽しそうでした。天気が心配でしたが、毎月恒例の循誘カレーの日との同時開催ということもあり、カレーを食べに来た人と合わせて200人ほどの地域の方々が集まりました。循誘公民館の小宮館長は「地域との話し合いによるが、できれば今後も続けていきたい。まち協、PTAのみなさんが自分事として動いてくださるのでとてもありがたい」と話されていました。

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06 サクふわパンクッキーに来店したお客さん.jpeg

 販売の後は売上金から利益を確認し、活動の振り返り、仕入先のお店へのお礼状を書きました。利益は2社の子ども社長と公民館長との話し合いの結果、みんなのお給料として子ども社長から一人一人に手渡され、初めてのお給料をもらった子ども社員たちはとても喜んでいました。鳳雛塾の大島さんは最後に「働くってとても大変。普段みんなのご家族は毎日働いていらっしゃいます。帰ったらありがとうと伝えて、キッズマートで今日まで自分が頑張ったことを話してくださいね」と話されました。子どもたちからは「お金の流れ、商品の流れ、売値の決め方を知れてよかった」「色々大変だったけれど、その大変さを知れてよかった」「工夫をしたらたくさん売れるんだと思った」「いろんなお客さんの笑顔が見られて嬉しかった」等の感想が見られました。商売の仕組みや働くことの大変さ、そして喜びを知ることができた子どもたち。最後はキッズマートの成功を祝い、みんなで万歳をして清々しい顔で帰っていきました。時には仲間と意見をぶつけ合いながらも最後までやり遂げ、成長した子どもたちの姿を見ることができ、私も刺激をもらいました。今回サポートされていた大人のみなさんからは、子どもたちへのフォローの仕方など学ぶことも多く、地域の方をはじめ「出会いに感謝」を感じることができた2日間でした。

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佐賀市教育委員会社会教育課 
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村
~できる人ができる時にできる範囲で~
★子どもへのまなざし運動 推進中!★

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