プロから学ぶ防災キャンプで地元の団結力もアップ!(東与賀)

 今回は、夏に取材した地域行事の振り返りの配信です。
 8月5日(火)、東与賀公民館に12名の子どもたちが集まってきました。この日は東与賀校区の小学生、中学生を対象に行われる東与賀防災キャンプ(1泊2日)の1日目。今回参加した12名は全員絶賛夏休み中の小学生。この防災キャンプは、東与賀公民館、東与賀まちづくり協議会安心・安全部会、子どもの育成部会等からなる実行委員会が主催されていて、今回で3回目の開催でした。
 はじめに、東与賀公民館の野中館長からあいさつがあり、「この東与賀防災キャンプの目的は、子どもへのまなざし運動と、防災に関する意識を持ってほしいとの思いから。自分の命は自分で守る。今日、明日で100名ほどの大人にお世話になる。感謝の気持ちを持って取り組んでください。楽しく、緊張感を持って過ごしましょう。この体験が夏休みの思い出になれば嬉しいです」と話され、そのあと1人1人自己紹介をしました。
 最初は気象予報アドバイザーで防災・減災サポートさが代表の溝上良雄さんの講義で、非常持ち出し袋に何を入れたいかカードを使って考えたり、非常食を実際に作って試食してみたり、雲が発生する仕組みを学習するためにペットボトルで実験したりしました。溝上さんは、災害時でも食べることとトイレ(出すこと)の2つが一番大事とし、なるべく普段の生活通りに過ごしてほしいと話されました。非常持ち出し袋に入れるものを考える時には、懐中電灯や水など生きるために必要なもののほかに、ゲームや漫画、家族の写真や指輪などを入れることをアドバイスされ、避難所でも普段通りの気持ちでいるための心の支えが一番大事だと話されました。

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02 非常持ち出し袋の中身を考える.jpeg

 非常食は、パウチに入ったアルファ化米というご飯のドライカレー味を作りました。封を切らないと5年持つことや、調理時に乾燥剤は必ず抜くこと、スプーンもついていることを知りました。試食した子どもたちは「カレーのいいにおい」「おいしい!」と喜んでいました。私も一口いただきましたが、しっかりカレー味でおいしかったです。
 簡易トイレも実際に組み立て、袋を入れて凝固剤を入れ、水(尿の代わり)を入れると粉が膨らんでぷにょぷにょになりました。あとは袋の口を結んで燃えるゴミに捨てられるとのこと。自宅のトイレが断水した場合は袋を2枚重ねにして上の袋だけ廃棄するといいそうです。凝固剤は袋と粉で一回100円。100円均一ショップにも売っていると教えていただきました。雲の実験では、ペットボトルに消毒用アルコールを入れ、ボトルがパンパンになるまで空気を送り込むと中の空気が熱を帯び、栓を抜くと一気に外気が流れ込むことで中の空気が冷えるため、水蒸気が発生し白い煙のようなものが見えました。これが雲の原理だそうです。勉強になりました。栓を抜くときはポンッ!と大きい音がして、子どもたちは「うわ!」と驚きながら楽しそうに何度も実験していました。

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 その後もKYT(危険予知トレーニング)で様々なシーンのイラストを見ながら危険が潜んでいるところをグループで話し合って発表し、普段の生活に潜む危険を学びました。そして夜ごはんの時間が近づいてきました。夜ごはんは防災食を作ってみようということで、ポリ袋でカレー作りに挑戦です。ここからは佐賀県食生活改善推進協議会と東与賀消防団の女性部から8名の方々がお手伝いされました。米200gと水260ccをポリ袋に入れ、空気を抜いて袋の上の方を結び、大鍋でポリ袋ごと湯煎にかけてお米を炊きながら、慣れない手つきで材料を細かく、玉ねぎは泣きながら刻んで、ポリ袋の中のカレーをソワソワしながら待ちました。デザートに缶詰の白玉入りフルーツポンチを作るときは「缶切りしたことない」「缶切りの使い方がわからない」と戸惑っていた子どもたちでしたが、周りの大人に使い方を聞きながら慎重に缶切りできました。火にかけて待つこと30分、おいしそうなカレーができあがりました。

05 材料を細かく刻む.jpeg

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 子どもたちはその後も避難誘導訓練や消火訓練など、2日間かけてしっかりと学び、体験できたようです。防災についてたくさんのプロから知識を学び、体験しながら約100名もの地域の大人とふれあうことができるこの体験は、これからの時代を生き抜く力を楽しく身に着けながら、東与賀への愛、そして団結力も感じられ、子どもたちにとってとても有意義で忘れられない夏休みになったのではないかなと思いました。

佐賀市教育委員会社会教育課 
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村
~できる人ができる時にできる範囲で~
★子どもへのまなざし運動 推進中!★

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