11月30日(日)、西川副小学校でPTA主催の映画上映会が開催され、西川副小学校の児童やその保護者、そして先生方など約45名が図書室に集まりました。作品は「夢見る校長先生~子どもファーストな公立学校の作り方~」。この映画の制作会社「まほろばスタジオ」の作品は行政や企業の協賛金ではなく、今回のような自主上映会やクラウドファンディングによって次の作品を制作されているそうです。
この「夢見る校長先生」は、実在する全国の公立小・中学校のユニークな9人の校長先生たちが従来の学校教育の枠組みを壊し、子どもの主体性を引き出す試みを校長先生本人や先生方、保護者や生徒たちなどへのインタビューを交えながら紹介するドキュメンタリー作品で、チャイムなし、時間割なしの総合学習を60年間続けている公立小学校の紹介からはじまり、テスト、通知表、校則、そして校長室をなくした校長先生など、それぞれの考えや制度を変えた当時の葛藤や奮闘の話などが紹介されました。なかでも私が考えさせられたのは、コロナ禍で全国に緊急事態宣言が出され、マスクの着用は必須、なるべく集まらないようにと学校でも子どもたちが何かと制限されたあの時期に、文科省からの通達にも則ったうえで運動会も修学旅行も、すべての学校行事を、それもマスクなしで実行されたある中学校の校長先生のシーンでした。マスクなしの笑顔で運動会や修学旅行を楽しんでいる子どもたちのシーンを見て、よかったという思いと同時に、制限された全国の大勢の子どもたちが思い浮かばれ、泣きそうになりました。この校長先生は「『自分は感染していると思って行動しなさい』という言葉にショックを受けた。それでは子どもたちの自己肯定感はなくなってしまう」と話され、その通りだと思いました。
この作品に出てくる校長先生たちは全員「子どもファースト」で考え、実行に移されました。各校長先生の言葉に度々泣きそうになりながら、この作品のエンディングテーマであるRCサクセションの「♪大人だろ?勇気を出せよ」という名曲のフレーズに背中を押され、見終わるとなんだか自分もできそうな気がしてきます。なにかはまだわかりませんが。とても勉強になり、前向きになれる作品でした。もしこの作品を見たいと思ってくださった方は、ぜひ全国で行われている自主上映会を探して観に行ってみてください。「まほろばスタジオ」のホームページから調べることができます。もしくは何かの機会に自主上映してもいいかもしれません。


以下、鑑賞後に代表で発表された一部の方の感想を抜粋、要約して紹介します。
☆西川副小学校PTA会長 富田さん 「保護者の方に一番見ていただきたい内容だと思った。自分は今年いきなりPTA会長。正直それまでは学校の内情を知らなかった。なかなか興味も持てなかったというのも事実。PTA活動をして初めて先生たちの大変さを知り、一番は子どもに対して向き合うようになった。この映画が伝えているのは、一番は子どもファースト。自分たちがPTA活動をするのもやっぱり子どもファースト。仕事が忙しいから行けない。そんな活動しない。ではなくて、子どもたちの将来のためにそれをやることで自分自身も満足し、親としての底上げになっている。先生たちとも手を取り合い良いパートナーとなることで、良い学校生活が送れるのではないかなとこの映画を見て改めて感じた」
☆元校長先生 深川千幹さん 「とても素敵な映画を見せていただいてよかった。自分自身5年間校長をしていたが、非常に耳の痛い部分もあり...。ただ、映画のメッセージにあったように校長が本気でこうしたいと思うことで学校も変わっていくんだなと実感した。私自身も、これからも夢見る大人でありたいなと思う。今の学校の大変さは自分も実感しているが、その中で先生たちも頑張っておられるし、夢見る大人の一人として少しでも子どもたちのためにできることをしたいなと改めてこの映画をみて思った」
☆西川副小学校勤務の先生 「学力という言葉について考えていた。これまでの学力というのはペーパーテストで測れる学力だったと思うが、今日出てきた中で何か数値化できない学力というのがこれからクローズアップされていくのかなと。自分自身が考えていた学力とこれからの新しい学力というところでまだ少し揺れ動いてきているなと感じ、これからまた西川副小学校で保護者さんや同僚の先生方と一緒に考えていけたらと思った」
☆西川副小学校古賀校長先生「北村PTA顧問から見せたか見せたかとずっと言われていたのでこういう映画があるのは知っていたが、今日初めて全部見せていただいてそれだけの思いがあられたのがよく分かった。実は佐賀市はここに向かっていくところがあり、自分で自分のことを決められるような佐賀の子を育てましょうと謳われている。そのために自分の立場でできることをしていこうということだろうと思う。ややもすれば、上手くいかないことを自分のせいと思ってしまったり、または誰かのせいにしてみたり。そういう風になってしまわないかと思うことがある。上手くいかないことは、人と相談しながら進めていくのが一番良いと思う。それぞれの立場でできること。私たちは子どもが好きでこの仕事をしているので、子どもたちのためにできることはいっぱいしてあげたい。6年間でどうできるかをこれから職員みんなで相談しながら進めていくので、どうぞそれぞれの立場で悩んだりすることは相談していきましょう。それから本校の職員は素晴らしいです。初任者もいるし、ベテランの先生もいてそれぞれに持ち味を持っている。どうぞ信じていただいて、何か悩みや、あれ?と思うようなことは職員に伝えていただければ先に進めていくことができるのではないかなと思う。しっかり私もつとめていきたい」


佐賀市教育委員会社会教育課
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村
~できる人ができる時にできる範囲で~
★子どもへのまなざし運動 推進中!★






