3月30日(土)、久保泉町帯隈山(おぶくまやま)山ろくで開催された「第30回えひめあやめま
つり」の取材に行きました。「えひめあやめまつり」は3月23日(土)から3月31日(日)までの
9日間開催され、1070名の方が来場されたそうです。
当日、「えひめあやめまつり」の会場に着いた時、「父がこれまで守った花だから 母が語り続けた
花だから ぼくも守り続けていく えひめあやめ」という久保泉小学校の子どもたちが歌う「えひめ
あやめの歌」の曲が繰り返し流れていました。また、天気も良く家族連れなど大勢の来場者があり会
場は賑わっていました。
(現地に咲いていたえひめあやめ) (えひめあやめ自生地・育成地の景観)
「えひめあやめ」は、山地のアカマツなどの林に生育する草丈15cm~20cmの紫色の花を咲かせる美
しい多年生草本で、大正14年には国の天然記念物に指定されています。
帯隈山の「えひめあやめ」は、一時10数株に減少しましたが、いろいろな方が長年地道な環境整
備や植栽などの保全活動を続けて、たくさんの花を咲かせるようになったそうです。
私が取材をした日は、久保泉小学校の子どもたちが「えひめあやめまつり」のスタッフとして参加
していました。そして、募金活動を行ったり、野菜販売を手伝ったり、来場者にパンフレットを配布
したり、自分の「出番」「役割」に一生懸命取り組んでいました。また、久保泉小学校4年生は、2013
年より毎年、「えひめあやめ保全会」の指導を受けながら、「えひめあやめ」の植栽・保全活動や学習
会に取り組んでいます。
(野菜販売に取り組む子どもたち) (植栽した場には子どもの名札があります)
子どもたちを地域の特色のある活動や伝統行事などに参加させて「出番」「役割」を設け、頑張りを
大人が「承認」(褒める)」ことは大切です。そのことで、子どもたちは自分たちが住んでいる地域の
特性や良さを認識し、ふるさと(地域)に対する愛着や誇りを育むことができると思います。