地域の大人とマナーを学びました~新栄小学校マナーアッププロジェクト~

 新栄小学校には、地域の大人から言葉づかいや日常生活でのマナーを学ぶ「マナーアッププロジェクト」という取り組みがあります。この取り組みのねらいは、①子どもたちのマナーの向上、②いろいろな地域や保護者の方とコミュニケーションを図り、関係をつくる、③地域の方や保護者の方からほめてもらったり、励ましてもらったりして、子どもの心の安定を図り、意欲を高めることです。このマナー教室は、1年生から6年生までの全学年が対象で、1~3年生は日常生活のマナーを実践しながら学び、4~6年生は面接形式で言葉遣いや所作を学びます。

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 6月16日(月)、子どもたちにマナーを教える講師として、新栄まちづくり協議会、婦人会、新栄ボランティア、祖父母の会などから集まった地域の方と、保護者の方合わせて10名の方々がいらっしゃいました。
 この日私が取材したのは2年生の子どもたち。体育館には、お礼、靴揃え、あいさつ、配膳、返事、ぞうきん、ほうき、言葉の8つのシーン別にコーナーが用意されていました。はじめに4~5人ずつに分かれてそれぞれのコーナーに行き、チェックを受けた後は次のコーナーに順番に移るという流れで、2~3周します。
お礼.jpeg くつそろえ.jpgあいさつ.jpeg配膳.jpeg返事.jpegぞうきん.jpegほうき.jpegことば.jpeg

 地域の方々は、子どもたちにたくさん言葉かけをしてコミュニケーションを取っていました。「よし、できてるよー!」「さっきより上手じゃん!」「早くなったね!」など、特に褒める言葉をたくさんかけていました。はじめは笑ってしまっていた子も、「ふざけないよー!ちゃんとする!」という地域の方の言葉でまじめにやり直し、「やればできるじゃない!」と褒めてもらって嬉しそうでした。

 この取り組みに参加して3年になるという方に話を伺うと、「学年によって成長を感じられる。1年生は伝えるのも大変だけど、2年生になると、みんなわかってきているので、1年間でとても成長を感じる。」と話され、また、「自分の子どもや孫を育てていたときは、正しい道というのがなんとなくあって、道を外れないようにと必死になっていたが、今、いろいろな子どもたちと接して、その子に合わせて、それぞれのペース、道があっていいと思うようになった。このマナーアッププロジェクトは、私たちも勉強になるし、子どもたちにも勉強になる、とてもいい取り組みだと思う。」と話されていました。

 子どもたちの感想では、「楽しかった」「何回か間違えたけど、やり直しできたので良かった」「ほめてもらえてうれしかった」「上手って言ってもらえてうれしかった」と話し、最後は地域の方々とハイタッチして教室に戻っていきました。マナーを学びながら、地域の方とのふれあいを楽しむことができたようです。

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佐賀市教育委員会社会教育課 
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村

~できる人ができる時にできる範囲で~
★子どもへのまなざし運動 推進中!★ 

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