川上小学校で、地域のみなさんが活躍されています!今回は先日行われた2つの取り組みをご紹介します。
6月23日(月)、川上小学校で今年最初のクラブ活動が行われました。川上小学校は、昨年度からコミュニティスクールとして新たにスタートしたことに伴い、「クラブ活動の地域展開」で、地域の方々がボランティアティーチャーとして子どもたちに文化、体育、奉仕、生産などのそれぞれの分野で専門的な知識を伝えるという取り組みをされています。
小学校のクラブ活動とは、主に4年生以上の児童が学年や学級の所属を離れ、好きなことが同じ仲間と集まって組織するクラブにおいて、共通の興味や関心を追求する活動を行うことです。
川上小学校のクラブは9つ。茶道、卓球、ボッチャ、ダンス、手作り、将棋・オセロ、絵手紙、グローバル、ミュージックで、それぞれに地域からいらっしゃったボランティアティーチャーから教わります。
茶道クラブの先生の田代さんと中臣さんは、お二人ともお着物でいらっしゃいました。畳とお茶のいい香りに包まれた和室で子どもたちは並んで正座をし、先生方が点てられたお抹茶をお茶菓子と一緒にいただき、「ちょっと苦いけどおいしい」「お茶菓子が甘くておいしい」と小声で話し、静かに茶道の世界を楽しんでいました。
絵手紙クラブでは、本物の野菜や花を見ながら、墨をつけた筆で絵を描いていました。「素敵に描けたね」と声をかけられてのびのびと描く子どもたちの絵は、それぞれ個性が出ていて、見ているだけであたたかい気持ちになりました。
グローバルクラブの先生の石川さんはJICAの国際協力推進員で、「大阪でフランスの方と漫才をしていました。佐賀に来たのは、サガン鳥栖で選手の通訳をしていたことがきっかけです」など、ご自身の経験を話され、子どもたちはとても興味深そうに聞いていました。
クラブ活動で地域から集まった様々な経験を持つ方々から知識を得て一緒に活動している様子は、子どもたちにとってとても貴重な時間になっているのではと思いました。
2つ目は6月27日(金)に行われた、4年生の田植えです。川上小学校のお米づくりの学習を27年間サポートし続けていらっしゃるのが、金丸さん(85歳)。川上小学校のお米作りの学習に田んぼを貸し、お米作りの楽しさ、大変さを伝え続け、子どもたちに「外で遊べる場を設けたい、土遊びをしてほしい」との思いで隣の圃場で泥遊びの場も提供されています。
はじめ、子どもたちは泥の感触に「きゃー!足が沈むー!」と大興奮でしたが、すぐに慣れたようで、指の関節できちんと深さを測りながら一つ一つ丁寧に手作業で植えていき、予定よりも早く終わりました。
金丸さんは「お米作りを経験してもらって、一人くらい農家に残ってくれるかな?」「今年の子どもたちはみんな元気で、夢中になって遊んでくれている。就職しても、小学校の時泥んこになってこんなことしたな~て思い出してくれたら嬉しかね」と笑顔で話されていました。
今回の田植えには、補助として学校運営協議会から野田さん、吉田さん、谷澤さんの3名、そして保護者の方々も6名程参加されていました。苗を分けたり、子どもたちに手渡したり、写真を撮ったりと、暑い中、保護者の方々も大活躍されていました。校長先生や補助に来られていた方々も「今年は保護者の方々がとても協力的で、作業が早く終わり、大変助かった」と話されていました。
田植えの後、全身泥だらけになりながら走り回る子どもたちを見ながら、「子どもたちと話すことがどんな薬よりも若くいられる秘訣だと感じている」と話す金丸さん。生き生きと笑顔で活動されていたのが印象的でした。
佐賀市教育委員会社会教育課
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村
~できる人ができる時にできる範囲で~
★子どもへのまなざし運動 推進中!★