6月26日(木)、中川副小学校の3年生が、地元有明海の宝、海苔について、佐賀県有明海漁業協同組合 早津江支所の青年部13名の方々から学びました。
まず、海苔漁師さんから海苔ができるまでを写真や動画を交えながら説明してもらいました。小学校3年生にもわかりやすいように、竹を立てる作業を「海苔のおうち」、海苔の種付けは「海苔の赤ちゃんを牡蠣の中で育てるんだよ」と、わかりやすい表現で説明されていました。また、「雨がたくさん降る→山のごみが川に流れる→川が汚れる→海が汚れる→海苔が茶色になる」と、山、川、海とのつながりを紹介し、「山の栄養は海まで行っているよ。山などにごみを捨てないで、みんなで協力しようね」と呼びかけられました。
説明のあとは、海苔クイズが出されました。子どもたちは事前に学習していたようで、「調べたもん!わかるよ!」という子や、正解して「イエーイ!」と喜んだり、「わからーん」と考えている様子が見られ、楽しく海苔の学習ができたようです。私も一緒に聞いていましたが知らないことが多く、勉強になりました。(例)Q.のりの日はいつでしょう?(A.2月6日)、Q.佐賀海苔1枚の最高価格はいくらでしょう?(A.355円(2023年)2024年の最高価格は110円)、Q.のりの単位は何でしょう?(A.帖(じょう)(のりが10枚揃うと、帖と言う))など。
また、子どもからの「おいしい海苔を育てるために大切なことは?」 という質問には、「海をきれいにすることです」と答え、海苔が育つには自然の影響が大きいことを改めて訴えられていました。
海苔についての知識を学んだあとは、海苔にいろいろな調味料をつけて味比べ。用意された調味料は、バター、チーズ、マヨネーズ、ごま油、オリーブオイル、焼き肉のたれ、照り焼きのたれ、トマトソース、お好み焼ソース、カレー粉、練乳、チョコレート、はちみつ、かつお節の全部で14種類。子どもたちは思い思いに調味料を乗せて味比べをしていました。漁師さんたちは、子どもたちが味付けした海苔をオーブンで焼いたり、「次なんにするー?」と調味料を準備したりと、子どもたちとの会話を楽しみながらお手伝いされていました。
カレーやお好み焼ソースがおいしかったという子や、ノーマルが一番おいしいという子、中にはチョコソースがおいしいと何度もおかわりしている子もいました。
漁師さんは、「クイズを作るにあたり、自分たちでさえ知らないことがあったので、勉強した。(海苔は)身近だけれど知らないことがあると思うので、今日のような機会に学習してくれたら嬉しい。」と話し、海苔の味比べを楽しんだ子どもたちは、「海苔とチョコがおいしかった。またしたい」「やったことない味を食べられてよかった。また食べたい」と言い、漁師のみなさんと一緒に、新たな海苔の魅力を知る事ができたようです。
今回は子どもたち10名に対し、漁師さんたちは13名と手厚いサポートで、授業の調整をされた中川副小学校地域教育コーディネーターの坂田さんは、「多くの漁師さんたちに来ていただけてとてもありがたかった。来年も継続したい。」と話していました。海苔について漁師さんから直接学んだ今回の授業は、子どもたちにとっても心に残る経験になったと思います。
佐賀市教育委員会社会教育課
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村
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