心に残る布絵本・むつごろう文庫の会

毎週月曜日のほほえみ館4Fの一室は小さな子どもたちとお母さま方で大賑わい。その奥の一角を拠点に活動されているボランティアグループ「むつごろう文庫の会」を11月18日に訪ねました。

きっかけは諸富町の子育て広場で毎月のお楽しみの行事「手作り布おもちゃで遊ぼう」でのことです。読み聞かせの時間になり、張り付けたりめくったりと立体もののよさを最大限に生かし、ストーリー展開を追うだけで終わらない布絵本にすっかり魅了されていました。

早速制作現場にうかがい人気の数冊を手に取らせていただきました。鮮やかな布の合わせや動き出すかのような刺繍のステッチがお話しの世界を彩っている布絵本が、文庫というだけあって書庫に所狭しと並んでいます。年一冊は新作が出るそうで、保育施設などから貸し出しの依頼があるのも納得です。 障がいのある子どもたちにも絵本を楽しんでもらいたいと始まった「佐賀県おもちゃの図書館」は県内6地域で昭和の時代から活動を続けておられ、年に一度の全体の研修会が情報収集や技術取得の貴重な場となっているとのこと。佐賀のメンバーはただいま自然風景のタペストリーに取り組んでいる真っ最中。その表情豊かな大作の解禁が待たれます。

まなざしリポーター 熊本由美子

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