7月3日(金)富士支所付近嘉瀬川河畔にあるミヤマアカネ生息地に行き、「水生動物観察会」の取材を行いました。観察会には富士校小学部5年生16名が参加し、ミヤマアカネ生息地に棲んでいる生き物の名前や棲んでいる水の状態について調べました。講師は宇宙科学館の職員の方でした。
(ミヤマアカネの様子:昨年度の生息地保全活動の際、富士校小学部の先生が撮影)「ミヤマアカネ(和名:深山茜)佐賀県では準絶滅危惧種」 ミヤマアカネは体長が35~39mm程度の小さな蜻蛉で、不均翅亜目のトンボ科に属する赤トンボの仲間です。 日本国内では、北海道・本州・四国・九州に生息していますが、田んぼの減少に伴い生息数も激減しており、都道府県によっては絶滅が危惧されています。ミヤマアカネは、「ヤグルマトンボ」「カザグルマトンボ」等の俗称があるそうです。
前日の雨で川の水量が増し、流れが急な状況だったので、子どもたちは川(ミヤマアカネ生息地)に入って生き物を見つけたり、観察したりすることはできませんでした。事前に講師の方と市役所環境政策課職員の方で捕獲した生き物を使って子どもたちは観察を行いました。
子どもたちは2~3人のグループで、2種類の資料と照らし合わせながら用意された生き物の名前と水の状態(5点~1点)について調べました。子ども同士で確かめ合ったり、講師や先生に質問したりしながら生き物の名前や水の状態について調べていました。作業に集中して取り組む子どもたちの姿が印象に残りました。作業中、子どもたちの私語は全くありませんでした。
グループで調べた後、子どもたちは見つけた生き物の名前や棲む水の状態(点数)について発表しました。
子どもたちがミヤマアカネ生息地で確認できた生き物は18種類、合計点数は76点でした。講師の方が、「生き物の合計点数は76点です。そして、生き物は18種類なので、平均点数は4.2です。平均点数3.5以上がきれいな水なので、ミヤマアカネが棲む川の水はきれいな水と言えます。」と、子どもたちに説明されました。
その後、講師の先生は結果について、子どもたちに感想を聞かれました。すると、「この川で遊んだことはありますが、こんなに水がきれいで、すむ生き物がたくさんいるとは知らなかったので驚きました。」「調べてみて富士町の川がきれいなことが分りました。水がきれいなことが分ったので嬉しかったです。」という感想がありました。
子どもたちは嬉しそうに感想を述べていました。それは、子どもたちがこの体験活動を通して、自分たちが住んでいる富士町の良さ(川の水がきれい)に気づき、喜びを感じたからだと思います。 水生動物観察会は「市民性を育む教育」が目指す大人像、「地域社会の習慣や伝統文化の良さを知り、守り育てる行動をとることができる人」の育成に繋がる体験活動だと思いました。
「子どものまなざし運動・若者支援推進室」
「ミヤマアカネ生息地水生動物観察会」
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