三重津海軍所跡世界遺産登録10周年記念イベント

 今回は、夏に取材した地域行事の振り返りの配信です。
 7月8日(火)、三重津海軍所跡の世界遺産登録10周年の記念イベントが佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館(中川副)で行われました。幕末、海防の必要性から、佐賀藩は外国から購入した洋式蒸気船を修理するために収容できる木造のドライドック『三重津海軍所』を整備し、日本初の実用蒸気船「凌風丸」の建造が行われるなど、国内屈指の海軍力を有していました。その遺跡が発掘調査により確認され、2015年7月8日、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として世界遺産に登録されました。

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 記念イベントは朝9時から行われましたが、関係者や地元住民の方々など約150名が参加し、地元を挙げて世界遺産登録10周年をお祝いしていることを感じました。このイベントでは中川副小学校の1~4年生の子どもたちが活躍し、司会進行から凌風丸を模したおみこしのパフォーマンス、くす玉など、子どもたちの『出番、役割』が設けられ、それぞれ一生懸命に取り組んでいました。坂井市長は冒頭のあいさつで「わずか2,600人で成し遂げ、工業立国ができた。大きな挑戦の歴史が評価されている。今日は小学生の若いみなさんに先人たちの挑戦のストーリーに触れてほしい。」と話され、子どもたちはイベント後に歴史館内をまわり、模型や大型スクリーンを通してその歴史に触れていました。

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 イベントではそのほかに、歴史館ボランティアの方々によるハンドベルの演奏や記念撮影が行われました。
 閉会は中川副小学校2年生が担当し、巻物を使って『み_んなでまもろう、え_いえんのたから、つ_づくわれらのせかいいさん』とみ・え・つの頭文字をもとに地元の宝である世界遺産、三重津海軍所跡を守っていきましょうと呼びかけました。

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 佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館では、明治日本の産業を率いた佐賀の偉人たちの物語を映像や模型などを通して、肌で感じながら詳しく知ることができます。施設もきれいで、子どもから大人まで一緒に学ぶことができるのでみなさんぜひ足を運んでみてくださいね。

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佐賀市教育委員会社会教育課 
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
子どもへのまなざし運動推進コーディネーター 北村
~できる人ができる時にできる範囲で~
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