みんなで刻む、太鼓のリズム
7月8日(水)、春日小学校の3年生の総合的な学習の時間。体育館いっぱいに、力強い和太鼓の音が響いていました。
指導してくださっているのは、大和太鼓保存会の野方嘉孝会長をはじめ、会員の皆さん。
校区にお住まいの野方会長は、公益財団法人日本太鼓財団の一級公認指導員の資格を持ち、海外公演でも活躍されている和太鼓の第一人者です。今年は、その長年の功績が認められ、県政功労者知事表彰も受賞されました。
そんな第一線で活躍する方が、20年以上にわたり、小学校で子どもたちへ和太鼓を教え続けています。
その理由を尋ねると、返ってきたのは、とてもシンプルな言葉でした。
「子どもが大好きだから。」
太鼓の達人が大切にする、技術より大事なこと
授業が始まると、子どもたちは太鼓を囲みます。
でも、授業の中で野方会長がよく口にするのは、バチの持ち方でも、リズムでもありません。
「あいさつをしよう。」
「元気を出そう。」
「姿勢を正そう。」
「仲間を応援しよう。
授業を見ていると、太鼓の技術以上に、人として大切なことを何度も子どもたちへ伝えていました。
そして、子どもを褒める場面も印象的です。
「今の返事、よかったね。」
「友達を応援できたね。」
「積極的にやってみたね。」
上手に太鼓をたたけたことだけではありません。
前向きな姿勢や思いやりのある行動を見逃さず、一人ひとりに声を掛けていました。
みんなで一つの演奏をつくる
授業では、グループごとに順番に演奏します。
演奏していない子どもたちは、ただ待っているわけではありません。
太鼓をたたく真似をしながらリズムを刻み、「ソレッ!」と掛け声を送り、仲間を応援します。
教室全体が、一つの舞台のようでした。
「みんなで一つの演奏をつくる」という和太鼓ならではの文化が伝わってきます。
地域の先生が育てているもの
地域には、さまざまな知識や経験を持った人がいます。
その力が学校につながることで、子どもたちは教科書だけでは学べないことに出会います。
今回の和太鼓の授業で響いていたのは、太鼓の音だけではありません。
「あいさつをすること。」
「仲間を思いやること。」
「挑戦すること。」
「みんなで一つになること。」
地域の文化を受け継ぐ時間であると同時に、人との関わり方や仲間を思いやる心、生きる力を地域の大人が子どもたちへ手渡していく時間でもありました。
◆まなざしタウン 春日校区
◆まなざしアーチ 大和太鼓保存会の野方会長をはじめ、会員の皆さん
佐賀市教育委員会
社会教育課
子どもへのまなざし運動・若者支援推進室
~できる人ができる時にできる範囲で~
★子どもへのまなざし運動 推進中!★





